八雲の北西、遊楽部岳から続く遊楽部川。延長28.5km、流域面積351.8平方kmに及ぶ八雲最大の川は、
自然のままの姿をいまでも保ち、サケの自然産卵がいまでも見られる日本有数の清流です。
八雲は日本で初めて馬鈴薯澱粉(バレイショデンプン)を精製したところ。
砂蘭部川を流れる水の成分は、北海道で唯一澱粉を分離する水として重宝されている。
澱粉は水あめの原料となり、また、その水あめは、良質なバター飴の原料として用いられる。
砂蘭部川の不思議な水の性質はこのように
八雲で生産されるさまざまな食品に良質な息吹を与えてくれる。
内浦湾からは海のミネラルを含んだイオンが発生している。発生したイオンは二方向へ流れ出る。
北は今金(イマガネ)、瀬棚(セタナ)へ、南西へは 落部(オトシベ)、厚沢部(アッサブ)へと広がっていく。
ここ八雲で育った牧草を食べる牛からは濃厚でとても質のいい乳が出る。
この内浦湾を起点とするイオンの流れる地帯では、あらゆる食べ物が旨さのひきたった味わいを醸し出す。